復帰勢です。
FF11は2017年5月16日に15年目を迎える。そこで、休止期間があったもののサービス開始からFF11を始めた僕が現役勢のツイートなどを見ながら当時について語ってみたいと思う。僕のような初期組はかなり懐かしさを感じると思う。後発組や新規勢はこんな時代があったのかと思って見てもらえると嬉しく思う。
目次
序章
復帰勢「あと1ヶ月と少しでFF11の15周年記念であるな^^」
シン・ジーン「わあ!15年ですかー!凄いですね(∩´∀`)∩ワーイ」
復帰勢「ふむ。FF11は2002年の5月16日から開始している。復帰後、ヴァナディールは様変わりし、お前らのようなニューカマー勢も見られた。時代の流れを感じたな。」
フジット「そういえば復帰勢はサービス開始から始めたそうであるが、どうだったのであるか?」
FF11の初期の頃のレベル上げPTについて
1ミリも理解できなかった。#FF11 pic.twitter.com/yPyRFtkt3M
— とりえふ。 (@FF1107431308) 2017年3月29日
復帰勢「このツイート漫画が当時の状況をよく現している。僕は合成をしていて少しレベル上げの開始が遅れたため、彼女の漫画の内容は良くわかる。初期のFF11では本当にレベル上げPTが盛んだったな。ウインダス国民は知らんが、サンドリア、バストゥーク国民出身は砂丘で初めてレベル上げPTを組んだものが多かったであろう。」
シン・ジーン「ツイート漫画を見るとよくわからない専門用語がありますね。(;´Д`) 迎え挑発?OP付近?ファスレタコン?TP報告?」
迎え挑発・・・キャンプ地に獲物の敵を引っ張り込んで最初に浴びせる挑発のこと。初期ジョブしかなかった時は防御力の高い戦士が行なっていた。漫画では「挑発はリキャ(リキャスト)毎にお願いします。」とあるが、現在とは違い、リキャ毎に挑発をしないと特に低レベルの戦士ではタゲ維持をするのは難しかった。
OP付近・・・アウトポスト付近。敵がいないので安全なキャンプ地であった。
ファスレタコン・・・片手剣のWSファーストブレード→ 片手剣のWSレッドロータス→ 格闘のWSコンボの連携の略。初期は戦モシ黒白赤の6ジョブ、低レベルであったので、現在のような連携のバリエーション(種類)がなかった。「レタスお願いします。」などと頼まれた者もいるだろう。余談だが、ファスレタコン連携は溶解→核熱連携。ヒャッホイした糞樽がファイヤーMBでカニの反撃をうけプリケツしていたw
TP報告・・・現在もそうなっているようだが、初期は連携MBが主流。現在のように仲間のTPがわからなかったのでTPが溜まり、WSが撃てるようになることを報告するのが当たり前であった。「TP100!レタス撃てます!」「連携いけます」などの報告が見られた。
たまに、急いで文字を撃っているのか「tぽk」などの謎暗号のような報告もあった。暗号か何かの様に思われるかもしれないが、実は「TPOK」(TPが100%以上貯まっているのでWSを撃つのが可能な状態です)の事である。まだ代名詞の<tp>が未実装だった初期の時代、TPの蓄積率を互いに報せ合うには手動でシャットを通じて扱うしかなかったのだ。「半角/全角キー」を押す面倒臭さから、半角英文字にしなくてもコレが「TPOK」の意味であるという暗黙の共通了解が出来上がって居た。同様に代名詞<mp>が未実装だったため、「MP回復しました」という意味のmぽkも存在した。
復帰勢「おいぃ?TP報告は今はないのか?まあいい。初期は戦士、モンク、シーフ、黒魔、白魔、赤魔の6ジョブしかいなかった。『カニに切断なんて聞いたことがない』という姫ちゃんの名言があるが2005年の話だ。初期は構成によってはカニに切断もあったな。」
フジット「初期はチェーン込みで経験値300が最高でした。これだけの経験値を稼ぐには初期はバインド最強時代の黒以外はPTを組まないと無理だったッス。」
復帰勢「うむ。ソロだと経験値72稼ぐのも必死だったからな。PTを組んでレベル上げをするが圧倒的に効率が良かったな。また、HPやMPが自然回復しないのでヒーリングで回復するのが当たり前だった。今のPTではヒーリングはしないそうだが・・・」
シン・ジーン「う~ん。ヒーリングはしないですぅ。コンバートやリフレッシュ装備も充実していますので^^ 良く覚えていないけど、エミネンスの課題で1回ヒーリングをしたくらいですかねえ?(´・ω・`)」
出典:http://anoima.info/bismarck/
当時はリフレ装備などもないので味方が敵を釣ってくる間はヒーリングが当たり前だった。狩場に向かうと上写真の元サッカー選手のビスマルクのような格好をしているプレイヤーが到る所で見られた。
※FF11初期のレベルについての豆知識
初期のFF11はレベル上限がどこまであるか知られていなかった。2002/6/25にLv50になったプレイヤーが2人現れて、初めてレベル上限がLv50であることが知られることになる。トップレベルのプレイヤーでLv50になるのに1ヶ月以上かかっていることから、当時のFF11のレベル上げの大変さを知ることが出来ると思う。
現在では緩和されているが、当時は死亡してHPに戻ると経験値が大きく減少した。特に砂丘などではレイズができるレベルの白(Lv25~)が滅多にいないにも関わらず、出現を期待して死亡後はすぐにHPには戻らず「レイズ待ち」という状態が起こった。
FF11の初期の合成について
復帰勢「初期は職人が少なかった。ほとんどの人がレベル上げ重視だったからな。僕は彫金から始めたが、出品すればあっという間に売れる良い時代であった。ただ、素材の入手経路が今より少ないために目的の素材が買えない事があってな。競売も今とは違い、各国で出品数がばらばらだった。初期は誰も大したギルを持ってないこともあり、初期は素材は自ら採っていた。僕はツェールン鉱山に篭って素材集めをしていたために他のプレイヤーとは少し遅れて本格的なレベル上げを開始した。」
フジット「ほほう。地道であるな^^」
復帰勢「ふむ。当時は職人が少なくやればやるほど稼げた。新しい装備などはすぐに売れたからな。出品して1秒で売れたこともあるくらいだ。」
FF11の初期の装備について
(懐古)FF11のクジャタ鯖の初期。2003年3月頃のSS。右も左もわからない僕を引っ張ってくれ、憧れのジュノに。この頃は人多かったね。どこの狩場も混雑。こういうスリルと友情などが溢れかえったMMOゲームはこれが最初で最後。#FF11 #冒険 #懐古 #クジャタ鯖 #MMO pic.twitter.com/pAw1ruGUxk
— @こりたん (@coritan_yo) 2017年3月30日
2003年頃のツイート投稿。当時のプレイヤーはこのように地味な服装が目立った。
シン・ジーン「うわー、すっごい地味でダサいですね(;・∀・)」
復帰勢「おいィ?・・・意外と言うな。たしかに初期の装備は色使いが暗色が多く、地味だったな。僕の装備しているこのレザー装備も14年以上前のデザインのままである。」
復帰勢「それゆえに初めてスコピオハーネスやバーミリオクロークのようなカラフルな装備が出たときには目をひいたものである。たしか2003年の初頭頃に実装されていたはず。特に女性キャラはスコピオハーネスを着ていると注目を浴びたようだな。」
フジット「ヨコチチ目当てであるな^^」
シン・ジーン「ヨコチチ・・・?」
復帰勢「Need not to know。女性は知る必要がないことだ。スコピオハーネスは、多少、ギリギリのラインを攻めており、おっさんホイホイな装備であったことは覚えている。このブログは純粋な青少年も見てるかもしれん。興味があるならネットでググルと良い。」
フジット「これら装備は赤い明るい色使いも注目されましたが、当時はステータスを+1をあげるのに大量のギルがかかった時代です。その中で群を抜いた性能なのも注目されました。」
復帰勢「バーミリオクロークは初のリフレッシュ装備である。うっすらとしか覚えていないんだが、確か最初は1000万ギル以上したと思う。2003年初頭の1000万ギルは今なら1億以上は余裕で越えてる価値があった。」
シン・ジーン「今はこの上位版の装備も出てますよ~♪ エメットハーネスとレスピットクローク等ですね♪ 」
FF11の初期のサポートジョブ取り
復帰勢「初期で僕が特に印象的だったのは、サポートジョブ取りのクエストだな。」
シン・ジーン「あっ!ガガンボの腹虫、呪われたサレコウベ、陸ガニのふんどしを集めるクエストですね^^」
復帰勢「そうだな。ただ、当時は呪われたサレコウベは取得が今よりはるかに難しかった。初期はバルクルム砂丘のGhoulのみが落とし、夜しか出ない上に数が少なかったからな。初期は全ジョブ広域サーチも使えなかった。それにGhoulを見つけたとしても1人で倒すのは難しく、サレコウベ自体が糞ドロップであった。」
フジット「サレコウベの入手経路が大変だったために、野兎の尻尾、ダルメルの唾液、血染めの衣を集める人が多かったのであるな^^」
復帰勢「ふむ。中でも血染めの衣取りは今でも僕の覚えているくらい様々な出来事があった。この衣はバルクルム砂丘やブブリム半島のボギーが落とした。夜しかわかないが、pop場所は海岸付近に必ずわくのでわかりやすかった。」
シン・ジーン「あのお化けですね^^」
復帰勢「今じゃ考えられんかもしれんが、当時のボギーはサポなしメンバーでフルアラで挑んでいた。当時では強力なガ系魔法も唱えるし、通常攻撃でも数発で死ぬ強敵だった記憶がある。」
フジット「あまりの強さにPTが半壊してセルビナに逃げるPTも多かったッスねw」
復帰勢「僕もセルビナから出て数秒でこのボギーにやられたことがある。セルビナをHP設定にすることを忘れて自国からやり直しの際は泣きそうなったな。 当時はタゲがきれても敵が消えることがなかったから、街から出るとボギーにやられたプレイヤーの死体の山になっていることが度々あった。
フジット「街から出ると『バギーがきます!注意!』『助けて!!』とか、セルビナ内で『いまボギーが街付近にいるから外に出ないで下さい!』というようなシャウトなども頻繁に飛び交っていたようですな。阿鼻叫喚(あびきょうかん)であったな^^」
※阿鼻叫喚・・・非常な辛苦の中で号泣し、救いを求めるさま。非常に悲惨でむごたらしいさま。
復帰勢「ふむ。ボギー討伐では、タゲをとるとボギーからの攻撃で1~数発で死にやすい戦士をやるものが少なくてな。何故なら初期は死ぬとレイズがないので、HPに戻るしかなかったからだ。またダメージをまともに与えられるのは黒くらいで黒魔がいないと厳しかったな。」
シン・ジーン「そうですか。レイズはLv25からですからねえ。当時からジョブの差があったんですね^^;」
復帰勢「初期は挑発のできる戦士・トレハンのシーフ・ダメージソースの黒魔・回復ができる白と4ジョブは優遇されたな。もっともモンク・赤魔もその後大幅に強化されることになる。僕は合成中心だったので少し遅れてサポ取りを始めた。すでにこれらのジョブがサポ取りを卒業しててな。」
シン・ジーン「うーん。時間と共にサポ取りも大変になったんですねえ(;´∀`)」
復帰勢「いや、そうでもないぞ。時が経つとサポ取りを卒業した人がパワーアップして手伝いに来てくれることがあってな。また、レイズをしにわざわざセルビナ入り口まできて蘇生して去っていった姫ちゃんもいる。こんな善人がこの世にいるのか?と驚いたぞ。」
フジット「オンラインゲームの醍醐味(だいごみ)であるな^^」
シン・ジーン「へえー^^素敵なお話ですね~*゚。+(n´v`n)+。゚* 」
復帰勢「嬉しいことをされると自分もしたくなる事がある。僕も感動して思わず手助けをするくらいだったからな。狩場まで道がわからないPTメンバーを迎えにいったりと色々とあったな。」
フジット「この頃はまだ闇に染まっていなかったのであるな^^」
復帰勢「まあな。オンラインゲームの魅力を感じていた段階である。当時、BBユニットというネトゲーが安価で遊べるものが出たばかりであった。そして、この時期にオンラインゲームは初めて遊んだ者が多いと聞く。僕もそうだった。右も左もよくわからない奴らが多いということで、自然と協力体制は出来ていた気がするな。」
FF11が15年目を迎えるにあたって
僕がFF11に復帰する前、FF11がサービス終了というニュースを聞きつけた。本当であればもう少し後で復帰しようと思っていたが、それでも戻ったのはFF11に対する思い入れが他よりもあったのであろう。大人になるにつれて私情は厳禁というような考えが頭を支配していたが、FF11はそうならなかった。
実際、FF11は時期的にもサービス利用人数からしても終わるべきだったのだろう。しかし、FF11のサービス終了と言いながらも、これからもFF11のアップデートを続けていくことになったのは、僕の推測だと何か裏で感情が働いた黒い力があったのだと感じている^^
FF11に復活してからは昔と変わらないシーンがあり、遊んでいると懐かして感慨深くなる。14年経っても南サンドリアで配達をしている少年の台詞を見たときは「あー、こいつ14年前も手紙配ってたよな。年とってないなw」と、もはや感情をなくしてしまったと思われた僕が少し泣きそうになった。
一般的に「MMOはいつかは終わるもの。」という認識があるようだ。しかし、MMO自体が30年も経っておらず歴史が浅い。最近では復帰勢が増えたり、どういうわけか古いゲームに目をつける新たなニューカマー勢もわずかながらに加わっているようだ(お前らの子供か?)。どこまで続くのかはわからないが、個人的には100年、200年・・・と、長く続けて新たな歴史をつくって欲しいと感じている。
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