復帰勢です。
FF11以外のゲームをレビューする積みゲーシリーズ。
今回はPS4やPC等で発売されている「信長の野望・大志」である。
前作の「信長の野望・創造 戦国立志伝」を遊んでいて面白かったので購入した。
そこで、本日も前作のようなレビュー記事を書いてみたいと思う。
※この記事はPK版ではなく無印版のレビューである。
信長の野望・大志 評価
83/100点満点
点数から。正直、前作なみに面白い。
戦闘色が強く、人によって好き嫌いがわかれる作品。
なお、僕は内政苦手、戦闘好きタイプである。
前作の戦国立志伝が楽しめた人は楽しめる作品であると思う。
また信長の野望シリーズではPK版というパワーアップ版がでる。
よって、そこまで待っても良いのではないかと感じている。
一部の信長ファンにとっては、PK版まで待つことは王道である。
良い点
委任機能の向上
今回、前作の創造のように軍団長に任せることはできない。
ゆえに、支配国が増えてくると内政等が面倒になる。
そこで、便利なのは委任モード。特に後半に重宝する。
設定により、新たに城を取った時、武将の移動等を自らでする必要がなくなる。
今作は、前線に戦闘の強い武将などをきっちり配置してくれる。
かなり嬉しい委任になっている。
更に戦闘の操作も委任(省略、結果のみ)が可能になっている。
戦闘が面白い
今作は戦闘が非常に良く出来ていると感じた。
まずは場所により出せる兵の上限が決まっている。
例を挙げてみよう。
信長の兵が51387いる。しかし、この場所で戦うと19000までしか出せない。
しかも▼は毎ターン敵の士気を上げる砦があるので、不利な状況で戦うことになる。
逆に山中鹿之助軍は19600の兵であるが、地形効果のために対等の兵で戦える。
さらに▲は毎ターン味方の士気を上げる砦があるため有利な状況になる。
つまり、通常であれば「信長軍51387人 VS 山中軍19600人」と山中軍が圧倒的に部が悪いのだが、地の利を生かすことで少数でも対等以上に戦えることができるのだ。
実際、戦闘が開始すると、このように同数の兵で戦闘開始になる。
上限3000くらいの場所もあるので、小勢が大軍を打ち負かすことも可能になる。
じゃあ19000しか入れないエリアでは、大軍は不利?というとそういうわけではない。
戦闘中に1歩も動かなければ、少しずつあふれた兵が合流して戦闘に参加できる。
動かないと徐々に兵は増えていく。
しかし、動かなければ相手の砦で敵の士気が上がり、不利になるので負けやすい。
そして、地形によって特定の部隊の兵科が有利になることがある。
オレンジ枠が砦、戦場に3つあり内政で設置できる。敵の領地は砦が築かれていることが多く厄介。
総大将を壊滅したり、士気が一定まで下がると、どんな大軍でも敗北する。
よって大軍でも油断できないし、小勢でも大逆転ができるチャンスがある。
また、武将の能力や、今作にある大名の「志(こころざし)」次第で味方の兵が強くなることもある。
上杉謙信などは、大名時に戦場に彼がいると「志」で部隊の士気が大きく強化されるので厄介。
更に特定の条件下で「越後の龍」という固有アビリティが発動して、もともと強い謙信が更に強化される。
信長を最後まで苦しめた集団雑賀衆の鈴木重秀の「八咫烏(やたがらす)」。彼も固有アビリティとして自動発動する。劣勢時に自動射撃をするので厄介。
また固有アビリティだけでなく、特定の戦法で発動できる固有のものもある。
徳川も家康が大将だと徳川四天王(酒井忠次・本多忠勝・榊原康政・井伊直政)の能力が「ちと上がりすぎじゃない?」というくらい大幅に上がって攻めづらかった。
とにかく、地形、士気、武将の能力次第の影響が大きく、小国相手でも油断できないようになっている。
逆に言えば、圧倒的な兵力の差があっても地形、武将等を利用すれば、小国でも大国に勝てるジャイアントキリングが楽しめる。
また、戦闘を毎月ずっと行なっていると士気が下がって兵が逃げたり、前作同様に兵糧を消費して兵糧不足に苦しむ。
ずっとパワープレイのみを続けても上手くいかない。そういった面も非常に良い。
他には、前作の創造であった勝手に動く部隊(AI)がいなくなって良かった。
歴史イベント
往年のファンは知っているかもしれないが、今回も「へえ」と思うような初めてみたようなイベントが起こり楽しい。
毎度毎度、信長の野望は主に人物に焦点をあてた新しいイベントがあるので感心する。
プロデューサー:シブサワコウさんはじめ、制作スタッフは本当に歴史が好きなんだなと感じることができる。
細部のこだわり
例えば、兜1つにしても顔全部を覆う総面(そうめん)、鼻から下をおおった面頬(めんぽお)、アゴを守る半頬(はんぽお)猿頬(さるほお)、額から頬を守る半首(はつぶり)などがゲーム内でも忠実に表現されている。
NHKの大好評だった大河ドラマ「真田丸」に技術提供を依頼されただけはある。
キャラクターが良い
↑創造版
↑大志版
一部のキャラクターがカッコよくなってて良い。
上は南部晴政。「志」の「満ちゆく月」は、家督を継いでから「三日月の 丸くなるまで 南部領」と謳われた南部氏の最盛期をあらわしている。
なお、晴政は、鷹狩りの際に田んぼを通りがかった時、自分の服に「おめでたいことです」と泥を塗りつけた女性を斬らずに嫁にしたという逸話がある。
大浦(津軽)為信も彼のあこがれの三国志の「関羽」のように、前作より髭が立派なっていて格好良い。
今井宗久のように中には変わったキャラもいるw
DLCで無料ダウンロードが可能。
三国無双の許褚ぽい?
悪い点
内政面が簡素
内政好きな人には、非常に簡素で不満が残るかもしれない。
商圏もただ広げていくだけで面白みがなかった。
だが、3月のアップデートで細かい指示がだせるようになり、多少充実した。
わかりにくい
PS4版だと他の国産ゲーのように「○ボタン」で決定、「×ボタン」でキャンセル(戻る)ができるのかと思ってしまう。
しかし、この場合、上図の小さいマークでわかるように決定は△ボタン、戻るは×ボタンを押すことになる。
また、上のようなボタンもあった。これは△ボタンで「○」を選択するので見た目と違って分かりづらかった。慣れるとなんてことはないが、不親切だと感じた。
またゲーム開始前にシナリオ設定があるのだが、前作よりこれまた分かりづらい。
シナリオ設定は、PS4だと上画面でオプションボタンを押さないと出てこない。
PC版は上画面の赤枠の部分をクリックする。
厄介なのは、ここで設定しないと2度と変更ができないのだ。
途中で変更ができないなら前作のように勢力を選んだら、強制的にシナリオ設定画面にいくようにして欲しかった。
鉄砲ゲー
アップデートで鉄砲が強化されたようだ。
正直、士気を大幅に減らせる効果のある鉄砲が強すぎた。
鉄砲が使えない雨が思ったより来ないため鉄砲ゲーだと感じた。
陣形・動きが読める
こちらが勝てるように読めるように設定していると思うが、敵の陣形がわかり、動きが読みやすい。
例えば、大将が部隊の先頭にいる時は本陣突撃の作戦だなと予測できてしまう。
そもそも作戦が最初から使われるのは可笑しい気もした。
作戦はタイミングで発動するのではないのかと感じた。
信長の野望シリーズは、往年のファンも多くゲーム慣れしている。
敵陣形が全く見えなかったり、動きが全く読めないモードもあっても良かったと思う。
信長の野望・大志 評価について
アマゾンの大志の評価をみると非常に悪い。
あなたがやりこんだ他ゲーのアマゾンレビューなどを見るとわかるが、悪意のだけのレビューもある一方で「本当にやりこんだな」とわかるようなガチレビューもある。
僕は信長の野望の往年のファンではないが、僕自身15年以上続くオンラインゲームで遊んでいることもあり、レビューの中にガチのファンが悪い評価をつけている人がいることがわかる。
ガチのファンだからこそ厳しい。
ユーザーの厳しい語気に心折れる開発者もいるようだが、それは理解して欲しい。
彼らはガチで怒るくらい好きだし、必ず購入するほどのファンなのである。
だからこそ、本気で怒るのだ。
実際、遊んでみて彼らのレビューのように感じた部分もある。
現在、大志は2018年の3月に大幅にアップデートされた。
最近も3月30日に行なわれている。
その3月30日までのアップデート段階のものを遊んで「83点」という評価になった。
信長シリーズはPK版まで待つのが王道ルートになっているが、良いタイミングで買えて良かったと思う。
発売日に買っていたら評価は下がっていたと思う。
往年の信長ファンには完璧とはいえないかもしれないが、僕は楽しめている。
それは遊んでいて気がついたら、いつの間に朝方になっていたことからも楽しめていることがわかった。この感覚は久々である。まだ遊びたいので売るつもりはない。
初心者おすすめ大名
・北条
・毛利
・武田
・上杉
・織田
・島津
など
基本的には、上図で赤枠で囲ってある「国力」の順位が高いところを選ぶと楽。
今作は北条が強い。
・・・というより周辺国が弱い。
頼みの佐竹家も義重が当主(1567年~)になるまでは弱い。
今川や武田と組んでいる三国同盟中なら周りは雑魚だらけで余裕で勝てる。
他家プレイ時には、必ず北条が勢力を伸ばすくらい今作は優遇されている。
問題があるとすれば、氏康が1571年ごろに寿命で死ぬ可能性が高いこと。
氏康の子供の氏政の代のシナリオでは若干難易度が上がるかもしれない。
上杉謙信も軍神と呼ばれるだけあって戦闘で有利な特性があってやりやすい。
「志」の特性
毘沙門天の化身・・・大名自らが出陣すると全部隊の士気が上がる
軍神・・・大名部隊潰走時に一度だけ士気が全回復し戦況減少がなくなる
遠征・・・ 行軍時の兵糧消費が減る
合戦に重要な士気が下がりにくい。
ただし、大名自らが出陣しないと部隊の士気が下がる欠点もある。
プレイしてみたが、上杉軍に謙信がいるとチートのように強いw
信長の野望大志プレイ ~復帰勢の休日~
とりあえず購入、遊んでみた。シナリオは6つ。
初見ということで1560年の織田家を選択。
国力27位で弱いが、桶狭間の戦いがすぐに起こるので問題ない。
最初の武将の選択画面が格ゲーのようになっていて少し笑ったw
チュートリアルなどに手間取ったものの、1560年以降の織田は「桶狭間の戦い」をはじめ、浅井家の長政との婚姻同盟など織田に有利なイベントが次々に起こる。
初見でも非常にやりやすい印象がある。
そして、織田といえば優秀な武将たち。
木下藤吉郎(豊臣秀吉)をはじめ、次々と有利な案を提案してきたり、合戦で使える作戦も多い。
信長は「楽市楽座」ができ、金銭的にも有利。資金が豊富になるために織田家は鉄砲を揃えやすい。大志は鉄砲が非常に強い。
上画像は1人を囮にして敵全体を左右ではさみこんで鉄砲隊で砲撃したもの。
こうなると雨が降らない限りは勝利の可能性が高い。
何とかクリア。
終盤、大軍で進行しても地形等の条件が悪いと普通の難易度でも士気が下がって敗走することがあった。最後まで油断ならない。
クリア後、新シナリオ「群雄集結」が追加されていた。
今度は小国で武将が強い真田家、鈴木家あたりで遊ぼうかなと思っている。
信長の野望・大志を安く購入する方法
僕は基本的にパッケージ版を買う。
なぜなら気に入らなければ売れるからだ。
ダウンロード版は速攻でプレイできるが、買っても売れないのが難点である。
もっとも1度購入した電子書籍やダウンロードゲームが売れる技術が水面下で開発されているので、将来は売れるようになるのかもしれない。
現在、アマゾンでは4100円だった。マーケットプライスで買うと安い。
マーケットプライスは、他店の中古品などを販売している。記事にした時の最安値は3300円であった。マーケットプレイスは上の赤枠で囲ってあるような位置からいける。
「新品の出品」「中古品の出品」の箇所である。
なお、僕が購入した時は2400円であった。
キャプテンブックスという所は大丈夫だと思う。
マーケットプライスは、在庫状況等に応じて数日で価格が大幅に動く。
大志は3月8日の大幅アプデ後に徐々に評価が上がり始めたようである。
ただし、アマゾンのマーケットプレイスには詐欺が多い。
注意して購入して欲しい。
一方、売る場合、店頭売却よりもネットオークションなどの方が高く売れる。
例えば、マーケットプレイスで売れば中古で3300円以上。2400円で購入した僕は、今売れば利益を出しながら大志が遊ぶことができるということになる。
マーケットプライスが面倒な人は「宅配買取」を頼むと良い。
あなたがヤ●ザなら査定額は高いだろうが、基本的に店頭査定は人を見て決める。店頭だと何かと理由をつけられ割安になることがある。
しかし、宅配買取は人を見ないので平等である。よって店頭査定より高く売れる場合がほとんど。店に行く必要もないので楽である。
信長の野望・大志のパワーアップキット(PK)版の発売予定日は2019年2月14日。
PS4・スイッチ・PC版が同時発売される。
今回レビューした無印の方は、PK版の発売で当然のように値下がる。
そこまで待つのも良いし、いっそのことPK版を購入しても良いだろう。
信長の野望・大志 with パワーアップキット -Switch